教室の外にも教育を。WordPress.com の教育系サイト事例

WordPress.com を使って通常の教育現場とオンラインをシームレスに融合し、新たな教育の場を作り出している先生たちの工夫をご紹介します。

昨年12月、Automattic のスタッフはマサチューセッツ州ボストンに向かい、モダン・ランゲージ・アソシエーションが毎年開いているカンファレンスに参加してきました。会場では教育者の方々が WordPress.com をどのように活用して教室以外の場所でも生徒や保護者に情報を届けているのかを聞かせてもらうことができ、非常に良かったです。今日は、通常の教育現場とオンラインをシームレスに融合し、新たな教育の場を作り出している先生たちの工夫をご紹介します。

The Paper-Free Class Experiment

中学二年生のランゲージ・アート(言語科目)を担当しているヘイズといいます。教育委員会に認められた資格を持った教師ですが、昨年の夏以来この職業においてできることについてじっくり考えているところです。今年から、根本的に違った教え方を試してみています。従来の教室から離れ、オンラインで何ができるのかを追求してみたいのです。

The Paper-Free Class Experiment(紙を使わない教室の実験)で、フロリダ在住の中学教師ジェームズ・ヘイズ氏は驚くほどしっかりしたサイトを構築しています。ここには、質問のディスカッション、文書執筆を助ける資料、テスト準備用教材、そして保護者とのやり取りまで多くのコンテンツが含まれています。 Morning After テーマを使い、カスタムメニューや重要な情報をハイライトする固定投稿機能を活かし、情報満載かつナビゲーションしやすいサイトになっています。

The Paper Free Class Experiment

資料、宿題、そしてクラスでのディスカッションを引き続き行う場を提供するのに加え、Paper-Free Class Experiment ではその他のオンライン教育ツールにもリンクしています。生徒たちは edublogs.com(WordPress.org を使った教育ブログプラットフォーム)で自分のブログを作ることもできますし、プライベートチャットルームに入ったり、学校のポータルサイトにログインして宿題を提出することもできます。その上、クラスのニュースを Twitter でフォローすることもできてしまうんです。

ヘイズ先生は教室の外での教育を試みているだけではなく、生徒たちがデジタルな時代に向けて準備を整える手助けもしているといえるでしょう。

English 250 @ アイオワ州立大学

English 250 @ アイオワ州立大学

ジャッキー・ホアーマン教授は、アイオワ州立大学で「English 250: 筆記、口語、視覚、デジタルコミュニケーション」という英語の授業を担当しています。彼女は WordPress.com サイトを授業での体験を強化するために使っているだけではなく、すべての生徒に自分のサイトを作らせ、オンラインポートフォリオの評価も成績の一部として評価しています。

Grisaille テーマを使い、クリーンでコンテンツ中心のスペースを作り出しています。授業がない間もブログやツイートで会話を続け、生徒はカスタムお問い合せフォームで Google Docs を使って宿題を提出できます。また、「フォロー中のブログ」ウィジェットを使って生徒たちのポートフォリオサイトやその他のおすすめサイトをリンクすることで情報を見つけやすくしています。

今までにブログを書いたことがない生徒のために、穂アーマン教授はデモ用ポートフォリオサイトまで作って手順を説明しています。このクラスのオンラインパートのおかげで、生徒たちは学期末に自分のポートフォリオを披露するサイトを完成させることができます。

CRS 5th Grade: For All Things Fifth Grade!

マサチューセッツ州の5年生を教えているレイチェル・ミラー先生とレイチェル・ケラー先生は、保護者たちに授業で何が起こっているのかをしっかり伝え、家庭でそのサポートができるようにしています。CRS 5th Grade サイトでは遠足の計画や毎日の教室でのできごとといった投稿に、子どもたちの様子が分かる写真や動画も含めています。

CRS 5th Grade

彼女たちは「Suburbia」というぴったりのテーマを使っています。ホームページで複数の投稿をハイライトできるレイアウトで、保護者がクラスでの幅広い活動をすぐに見渡せるようにしています。カスタム背景で小学校らしい雰囲気を出しつつ、休校のお知らせや今後の行事など、重要なできごとをすべて読めるページも用意しています。

小学校の教育現場でサイトを活用しているのはこの2人のレイチェル先生だけではありません。ターコット先生のブログでは2年生のクラスで同様のことをしていますし、マウンテンブルック・プレスビテリアン幼稚園セント・ジョセフ・インディアン・スクールもその例の一部です。

多くの先生たちが、それぞれの学校や学区で独自の方法でサイトを使いつつ教育の改革を行なっています。WordPress.com の柔軟性が、これを可能にしています。

  • 西デモイン学区はブログを使って最新技術の情報を先生たちへ知らせ、どうやって教え方や管理に活かせるかを説明しています。
  • ロディングバレー高校では、教育学や教育用ツールについての情報をお互いに共有するためにブログを使っています。
  • ウィリアム・ペン大学では、留学プログラムに参加している生徒たちに向けて便利な情報をブログで公開しています。ネット環境さえあればどこにいても見ることができます。
  • 中学教師のゴードン・リーさんは、コーチをしている中学のマラソンクラブの情報を WordPress.com 上で共有しています。
  • カナダのヘリテージ・クリスチャン・スクールでは、おすすめ図書一覧から教育向けアプリ、そして学校の wiki にいたるまで様々な内容をひとつのサイトにまとめています。

これだけではなく、もっと多くのサイトがありますが、「プライベートモード」で保護者・生徒・教師のみがアクセスできるようにしているものもありますのですべての例をご紹介することはできません。写真や情報を誰もに公開したくないという場合には、ぜひ使っていただきたいオプションです。

もしあなたが教えているクラスや、お子さんの学校で WordPress.com のサイトやブログを使っているなら、コメントでお知らせください(訳注: 日本語のサイトも、コメントまたは Twitter @jawordpresscom までどうぞ)。もうすぐ教育者の方向けの機能を公開予定ですので、そちらもお楽しみに。

この記事は Michelle W. が WordPress.com 英語版ブログに投稿した「Education Continues Outside the Classroom on WordPress.com」の訳です。機能について不明な点があればコメント欄または日本語フォーラムでご質問ください。

翻訳: 高野直子


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